手足がしびれる

手だけや足だけでなくて、手足ともにしびれる場合は、末梢神経に炎症が生じている恐れがあります。全身的な内科疾患(中毒や代謝疾患など)による複数の末梢神経障害や頚髄障害が考えられます。

主に「糖尿病」などの全身の病気が原因です。血流が悪くなったり、神経組織に代謝物がたまるので、末梢神経が炎症をおこしてしまうのです。

手足は手袋や靴下を履いているような感覚になります。左右対称にしびれがあるのが特徴です。

糖尿病の治療は、食事と運動で生活習慣改善や薬による治療が主にされます。

他にも、お酒などのアルコールを多量に摂取されている方も同様に末梢神経がやられて同様のしびれ状態になります。

水銀や砒素などの毒物が体内に入った場合も、末梢神経が障害を受けてやはりしびれます。さらに、尿毒症やビタミン不足、がんなどが原因でも末梢神経が障害をうけて痺れが生じます。

さらに、手足の指がしびれて、しびれている部分が冷たい時は、膠原病やバージャー病の可能性があります。血流が悪くなってしびれます。皮膚の色が白や紫になる現象(レイノール現象)が生じたりします。

膠原病の治療としては、薬による治療が中心です。バージャー病には、タバコがかかわっているとされています。禁煙が絶対条件となります。

特殊な病気が多いために、一般の医師では診断が困難で専門医の診察が必要です。

なお、ポリオなどのウィルスが原因の場合や、肩こりや腰痛などによって末梢神経が障害される場合にも手足のしびれが起こります。