腕(うで)のしびれ

片側の肩から腕(うで)にしびれる場合や両手がしびれて手指が動かしにくいような場合は、頚椎症や頚椎椎間板ヘルニア等の頚椎(首の骨)の病気の可能性があります。

この場合は、首を動かすと痛みを感じたりします。脊髄神経の根元の神経根が圧迫されているために生じます。中高年に多い病気です。

頚椎の病気の場合は、ます安静にすることが大事です。姿勢をよくすることで症状は治まる場合が多いです。しびれが強い場合は首にギブス(頚椎カラー)を装着することもあります。

しばらくしても症状が改善されない場合は、手術を行うことになります。

このような腕のしびれる病気には、頚椎症や頚椎椎間板ヘルニア、脊柱靭帯骨化症、脊髄腫瘍、リウマチ性脊椎炎、頚椎の外傷などが挙げられます。

また、腕から手にかけてしびれる場合は、胸郭出口症候群の可能性もあります。

胸郭出口(一番上の肋骨と鎖骨の隙間)が狭くなり、神経や血管を圧迫することによりしびれが生じる20〜30代の女性に多く見られる病気です。腕をあげていると、手がつめたくなってきたりします。

なお、寝る姿勢の関係で体重が腕にかかって、毎日しびれる方も居られます。この場合は、枕を調整してみましょう。